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塩の摂り過ぎ⇒高血圧⇒動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞 というような図式が定着し、「減塩=健康」となんとなく思っている人も多いと思いますが・・・本当に塩を摂り過ぎることはよくないのでしょうか? 今回は、逆に減塩することでなんとなく具合悪くなっていることもあるんじゃないの?というおはなし。 そもそも、 「塩が高血圧を引き起こす」という説の元になった実験は、ネズミに、人間に換算すると1日200gもの食塩を40年間にわたって食べさせたのと同じ計算になる量でされたのだそう(しかもこれだけの極端な量でも10匹中6匹は血圧に変化がなかった)。 実際、「塩の摂取量と高血圧は無関係である」という報告は多数あって、逆に「塩分の摂取量が少ない人の方が病気になりやすく短命」と結論づけているものまであります。それらの実験では、かなりの高塩分食でも水を十分に飲み尿を排泄できる能力があれば、血圧は上昇しないことが分かっているそうです。ということは、塩が問題になるのは腎臓に問題がある人だけってことなのでは? そして、塩以外に、もっと血管や心臓の障害になる原因(動物性脂肪や糖分の摂り過ぎなど)があるのに、それらが塩のせいで見逃されていたりはしないのかしら? なんか、コレステロール悪者説と同じような感じですねえ。 私が読んできたたくさんの健康に関する本でも、「コレステロール」と「塩」、さらには「ちょっとした高血圧」が悪者ではないことはよくセットで書かれています。 血圧に関していえば・・・ 歳をとれば血管が硬くなるので、血液を脳や体のすみずみまで届けるために自然に血圧が高くなるし、そのほうがボケずに健康でいられるのだそうです(80歳以上に限って言えば、最高血圧180以上の人たちの生存率が最も高く、140以下の人たちの生存率はがくんと下がるという調査結果もあります)。 日本での血圧の基準値は元々、上160/下95以下だったのに、2000年にはっきりした理由もなく140/90に引き下げられ、それによって「高血圧症」の人数は倍以上に数えられるようになったのだそう。そして、無意味に降圧剤を飲まされたり減塩させられる人も増えてしまったようなんですね。 盛んな減塩運動もあり、この10年間、男女とも1日の食塩の摂取量は1.3gほど減っています。 女性に関してはこの10年で血圧の減少傾向がみられていますが、男性には大きな変化は見られていません。実際、1日5gというかなり厳しい減塩食にしても、効果があるのはせいぜい10人に1人いるかいないかくらいなのだそう(おそらく腎機能が悪い人なのでしょう)。塩を制限する必要がない人までもがむやみに減塩させられているのが現状のようです。 男性は、我慢して減塩しても変化がないので我慢損だと思いますし、女性に関しては、逆に低血圧の人が増えている可能性が考えられます。これ、もしかしたら不定愁訴を訴える女性が増えていることと比例しているのではないでしょうか。 人は、ナトリウムを摂ることによって、全身に血液を巡らせるのに必要な血圧を保つことができます。 血圧の低めの人がなんとなく健康に良いんだろうと思って塩を減らせば、更に血圧が下がって血の巡りが悪くなります。 血の巡りが悪ければ、血液に乗って運ばれる栄養が体の隅々まで届けられず、また、血管を介して排出される老廃物も停滞してしまい、代謝が悪い状態になります。 代謝が悪くなると、易疲労感・冷え症・乾燥肌などのいわゆる「不定愁訴」の症状が出てきます。 塩は多少摂り過ぎても問題にはならないけれども、足りていない方が問題になる、ということです。 日本は欧米に比べ高温多湿で汗をよくかきます。そして日本人がよく食べる植物性の食品には「カリウム」が多く含まれます。多量のカリウムはナトリウムを排泄するので、そのバランスをとるために日本人は塩を多目に摂ってきたという歴史があります。 ナトリウムとカリウムは常にバランスをとり合っているので、健康のためにと野菜や果物の量を増やして更に塩分を控えてしまうと、バランスがカリウムに偏ってパワー不足になってしまうんですねー。 「午前中は排泄の時間だから、プチ断食として朝は果物と野菜しか食べない」という食事法があります。確かにそういう食事の方が、お通じがよくなるという利点もあります。 問題なのは、グリーンスムージーだけで済ますこと。カリウム豊富な食材だけで、ナトリウム不足になってしまうんですよね。それでは朝からパワーが出ないかも!! 私も朝、果物&にんじんプロテインドリンクしか摂っていない時期がありましたが、それだと朝食後になんだかダル~くなってしまうことがあって、「糖分が多いものを摂った後に急に血糖が下がって低血糖っぽくなっちゃうのかな?」と考えたりもしたのですが、実際はナトリウム不足だったようです。 塩味のものを追加したらバランスがよくなったようで、午前からダルい日は激減しました。 最近メディアでも取り上げられるようになってきた「副腎疲労症候群」(詳しくはまた別途記事にしますね)というものがありますが、副腎が疲労を起こしていると、ナトリウムとカリウムのバランスをとるアルドステロンというホルモンの分泌が少なくなって、身体がナトリウム不足の状態になりやすいのだそうです。特に午前中にナトリウムが枯渇するので、副腎の疲労度が高い人は、朝に果物は食べない方がよいという医師もいます。 朝が苦手な低血圧の人、朝、暖房の前から離れられない冷え症の人(塩には体を温める作用もある)なんかは特に、朝の塩分は必要、だと思います。 体が冷えている時、あったかいお茶を飲んでもそこそこしか暖まりませんが、お味噌汁を飲むと身体の芯から暖まります。 私は子供のころから酒のつまみみたいなしょっぱいものが好きでした。寒い地方で、かつ冷え症でもあったので、身体が自然としょっぱいものを求めていたんでしょうねえ。 あと、さつまいもやかぼちゃや枝豆なんかにはしっかり塩を振りたい派なんですが、これらはカリウムがとても多い食材に対して、ナトリウムとのバランスを取りたい本能なのかもしれません。あ、でもバナナには塩は振りたくないなw まあ、身体が求めているなら、求めているだけの塩分は摂ってよい、ということでしょう。 ただ、塩化ナトリウムが99.9%以上の精製塩、いわゆる「食卓塩」ではなく、天然の海塩のほうが、本来の自然のミネラルバランスがとれているのでよいと思います。塩の摂り過ぎが問題と言われてきた所以のひとつに、精製塩の塩化ナトリウムの純度の高さもあるようです。 味も全然違いますしね。食卓塩を入れ過ぎると刺激的な「塩辛さ」になりますが、自然海塩は角のないまろやかな味なので刺激になりません。 ちなみに、一部で「海塩に含まれるにがりは、豆腐のタンパク質を固める凝固作用があるように、人の内臓や血管をも固めて機能を低下させる。」などと語っている方がいて、そのコピペにもちょいちょい出くわすのですが、専門家に言わせるとそれは絶対にありえないことだそうです。「豆腐が固まることと、タンパク質が固まる科学的な“凝固”とは本質的に全く異なる現象である。」とのこと。 自然塩のほうが精製塩よりもうんと歴史が長いわけですし。 長くなってしまったので、 次回、 食べる以外の塩の使い方について書きます。 <参考図書> 『日本人には塩が足りない-ミネラルバランスと心身の健康-/村上譲顕』 『医者に殺されない47の心得/近藤 誠』 『副腎疲労症候群/藤森徹也』
by kana_returns
| 2014-03-25 19:06
| 栄養療法
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